2023.03.30

IoT見守りシステムとは? センサーの種類から問題点まで詳しく解説

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IoT技術を取り入れた見守りシステムが注目を集めています。人手不足が深刻さを増す中、主に介護の現場でニーズが高まっているほか、離れて暮らす家族の見守り向けにも、有力なソリューションとして期待されています。どのようなデバイスがどのような場でどのように活用されているか、問題点にも触れながらご紹介します。

IoT見守りシステムとは

IoT見守りシステムは、IoTやAIなどのデジタル技術を駆使して、遠隔から高齢者などの安否や健康状態をモニタリングするシステムです。大きなシステムは医療や介護の現場が中心となりますが、一人暮らしの高齢者宅やその他見守りが必要な場所での導入も進みつつあります。

介護施設においては、各種センサーが入居者の状態や居室内の環境などを検知し、別室や離れた場所にいるスタッフのパソコンやスマートフォン、タブレットにリアルタイムで表示。異常や予兆を感知するとアラートが出るので、スタッフはそれを受けて対応に動けます。見守りの質を高めながら、見回りや訪室の回数を抑えられ、スタッフの負担軽減が図れるシステムと言えるでしょう。センサーで検知したデータを自動記録する機能により、業務の効率化も期待できます。

参考介護DXはここまで進んだ! 最新のテクノロジーが介護現場を変える | SmartUP! – 株式会社ハウディ (haudi.jp)

IoT見守りシステムは遠隔からモニタリングできるシステムなので、一人暮らしの親など、離れて暮らす高齢家族の見守りにも大変有効です。センサーやカメラを始めとするIoT機器やIoT家電を活用して、高齢者の無事をいつでもスマートフォンなどで確認できるサービスがすでに数多く展開し、注目されています。在宅介護の高齢者を見守る場合にも同様で、徘徊防止や探索に役立つデバイスもあります。

センサーの種類

IoT見守りシステムでは、センサー類を中心に次のようなIoTデバイスが使用されています。

高齢女性の一人暮らしイメージ写真

人感センサー

温度や熱に反応する非接触センサーで、人の動きや通行を感知します。居室内では、在室の把握にとどまらず、ベッド上での姿勢や離床などの状態がわかります。

*参考:人感センサーでできること~仕組みから活用例・メリットまで解説~ | SmartUP! – 株式会社ハウディ (haudi.jp)

バイタルセンサー

対象者の体動、心拍、呼吸などのバイタルデータを検知するセンサーです。見守りシステムで使用されるバイタルセンサーは、ベッドマットの下に設置する非接触タイプが中心で、バイタルデータの検知に加えて、後述の離床センサーの働きも併せ持ちます。天井や壁に設置するタイプもあります。

離床センサー

主にベッドからの起き上がり、はみ出し、離床など、ベッド上での状態を検知するためのセンサーです。敷きパッド形状のシートセンサー、ベッド本体に組み込まれたセンサーベッド、ベッドの脚に設置する荷重センサーのタイプなどがあります。ベッドの足元に敷くマットセンサーは、対象者がベッドから床に足を下ろしたことを検知します。いずれも、転倒や転落の事故防止に役立てられています。

温湿度センサー

居室の温度と湿度をセンサーで計測し、自動でコントロールします。エアコンを好まない高齢者も多いので、特に夏場の熱中症予防に効果を発揮します。

開閉センサー(ドアセンサー)

居室やトイレなどのドア、掃き出し窓などに設置して、開閉を感知します。施設内での事故や徘徊を未然に防ぐほか、離れて暮らす家族の見守りには、トイレなどの生活動線に開閉センサーを設置することで安否確認ができます。

ネットワークカメラ

居室や廊下などに設置して、見守りや徘徊などの行動把握に使用されます。各種センサーで異常を検知した際にも、カメラからの映像で確認できれば、駆けつける必要があるか否かをすぐに判断できるので、センサー類との併用にメリットがあります。

ビーコン

ビーコンは、Bluetoothの電波を発信する小さな端末です。受信機とセットで働き、対象者の位置を把握するために使われます。対象者の一人歩きや外出を検知してアラートを出すことにより、徘徊防止や捜索に活用できます。

IoT見守りシステムの問題点

IoT見守りシステムに関する問題点も押さえておきましょう。導入のメリットを最大限に生かすためにも、知っておくべき知識です。

初期費用や導入準備が必要

システムの導入には、規模に応じた初期費用が必要になります。システムの多くは安定したインターネットのWi-Fi環境を前提としているため、施設によってはWi-Fi環境を整備する費用も発生します。システム活用のためのマニュアル作成や勉強会、操作練習など、導入のための準備が必要になる場合もあります。

情報漏洩のリスクがある

インターネットを活用するものであるかぎり、セキュリティリスクへの対策は必須です。サイバー攻撃による不正操作や情報漏洩のリスクもゼロではありません。

プライバシーへの配慮や身体拘束禁止規定について

カメラによる見守りについては、プライバシーの観点から対象者に抵抗感を持たれたり、監視されているように感じてストレスを与えてしまう場合があります。シルエット画像に変換するなどの機器もありますが、使用には注意が必要です。

また、安心・安全を目指した見守りのためであっても、各種センサー類を安易に使用すると「身体拘束」に該当する場合があることも知っておきましょう。身体拘束禁止規定では、「サービスの提供に当たっては、当該入所者(利用者)又は他の入所者(利用者)等の生命または身体を保護するため緊急やむを得ない場合を除き、身体的拘束その他の入所者(利用者)の行動を制限する行為を行なってはならない」とされています。センサー類の設置についても慎重に検討しましょう。

まとめ

あらゆる分野でIoT技術を取り入れていく流れの中で、IoT見守りシステムは特に社会的ニーズに合致したものでもあり、今後ますます導入が進んでいくと予想されます。システムで使用されるセンサー類の特徴をよく知り、賢く取り入れていきたいものです。

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