2023.08.01
ウェルビーイングとは? いまオフィスが目指すべきウェルビーイングを解説
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自分らしく働ける環境づくりが求められる時代、ウェルビーイングという言葉をよく耳にするようになりました。ここでは、ウェルビーイングの基本的な意味をおさえた上で、主にオフィスにおいてウェルビーイングの実現を目指した取り組みの事例をご紹介します。
ウェルビーイングとは
ウェルビーイング(well-being)は、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。心身の健康だけでなく、すべてが満たされた、広い意味での「健康」や「幸福」を表します。
心身ともに健康でいきいきとした暮らしを目指す概念にウェルネス(wellness)がありますが、ウェルビーイングはこのウェルネスを内包し、さらに広い視点から健康や幸福をとらえます。仕事に対する満足感や良好な人間関係など、あらゆる面で満たされた状態を意味すると考えられています。
ウェルビーイングを構成する要素
ウェルビーイングの概念をより良く理解するために、ウェルビーイングを形づくっている要素を見てみましょう。「PERMA」と呼ばれる指標と米国ギャラップ社が定義した要素をご紹介します。
ウェルビーイングの指標としてよく用いられる「PERMA」では、人が「幸せである」と感じるためには次の5つの要素を満たす必要があると提唱しています。
- Positive emotion(ポジティブな感情)
- Engagement(物事への関わり・没頭)
- Relationship(良好な人間関係)
- Meaning and Purpose(人生の意義や目的)
- Accomplishment(達成感)
米国ギャラップ社は、世界各国での調査結果から、ウェルビーイングの構成要素5つを導き出しました。
- Career Wellbeing(働き方や生き方の幸福度)
- Social Wellbeing(人間関係に関する幸福度)
- Financial Wellbeing(経済的な幸福度)
- Physical Wellbeing(心身の健康状態の幸福度)
- Community Wellbeing(地域社会やコミュニティでの幸福度)
ビジネス分野でのウェルビーイング
近年、ビジネスの分野においてもウェルビーイングの考え方が注目され、重要性が高まりつつあります。その背景には、価値観の変化とともに働き方の多様化が進み、ワークライフバランスを含めて自分らしく働ける環境づくりが求められるようになったことがあります。こうした時代の要請にこたえる形で、企業においても、ウェルビーイングの視点から働き方や職場環境の改善を行う動きが広がり始めているのです。
ウェルビーイングを取り入れるメリット
企業としてウェルビーイングを取り入れるメリットとしては、主に次の3点が挙げられます。
- 従業員が良好な状態で働ける
- 人材の確保
- 企業価値が高まる
ウェルビーイングを意識した経営により、勤務制度やオフィス環境の改善が進み、従業員はあらゆる面で良好な状態で働けます。働きやすい環境が整えば、従業員の心身が安定し、仕事ヘのモチベーションも上がります。その結果、組織全体の生産性向上も期待できます。従業員が満足して働くことができれば、離職率が低下します。また、ウェルビーイングに積極的に取り組む企業として企業価値が上がり、新規の人材確保や資金調達へのきっかけにもつながります。

オフィスでのウェルビーイング取り組み事例
すでに多くの企業において、ウェルビーイングの取り組みがさまざまな形で進められていますが、ここでは働く環境としてオフィスに的を絞り、オフィス空間においてウェルビーイングの実現を目指した事例をご紹介します。
参考:スマート技術でオフィスのウェルビーイング向上! WELL認証取得ビルのご紹介も
竹中工務店東京本店オフィス
同オフィスは、ウェルビーイングに重点を置いた評価システム「WELL認証v2」の認証を取得した国内初の事例です。自然を取り入れた快適な室内環境のほか、働く時間や場所を自由に選択できるABWに対応したオフィスやリラックス空間としてのラウンジの新設など、さまざまな取り組みが評価されました。
野村不動産H1Oシリーズ
野村不動産が展開するサービス付き小規模オフィスシリーズH1Oでは、働く人が幸せに過ごせることを目指し、ウェルビーイングを中心に据えた環境づくりをしています。生体認証セキュリティ、個別空調や各種IoT機器の導入のほか、自然を感じられる「バイオフィリックデザイン」を採用して、快適で心安らぐ空間を実現しています。
アイリスグループ東京アンテナオフィス
サーカディアン照明、自律型のAI除菌清掃ロボットなど、自社製品を中心に活用してオフィス空間の快適性を高めています。
まとめ
ウェルビーイングは幅広い概念で、実現へのアプローチもさまざまですが、働く環境としてのオフィスにターゲットを絞ると、ウェルビーイング実現への一歩も具体的に見えてくるようです。IoTやAIをはじめとするスマート技術を活用した事例も目立ち始めています。ウェルビーイングの視点から働きやすい環境を目指した取り組みは、今後ますます進んでいくことでしょう。