2023.08.22
オフィスのウェルビーイング、温度・湿度の管理でオフィスの快適性をアップ!
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さまざまなスマート技術を活用して、ウェルビーイングに配慮したオフィス空間を目指す動きが活発になっています。健康的で快適なオフィス空間のためには、空気、温度・湿度、光、音など、多くの条件が関わってきますが、今回は温度・湿度に焦点をしぼって、オフィスの快適性を高めるためのソリューションを見ていきましょう。
温度・湿度とウェルビーイング
ウェルビーイング(well-being)は、身体的・精神的・社会的に健やかで満たされた状態を意味する概念です。オフィスにおいてウェルビーイングの向上を図るということは、すなわち、働く人が心身ともに健康で、社会的に満足して働ける環境を目指すことを意味します。
参考:ウェルビーイングとは? いまオフィスが目指すべきウェルビーイングを解説
オフィスの環境を決める要素のひとつが室温です。暑さ寒さが集中力やモチベーションに影響することは、だれもが経験済みの事実でしょう。オフィスの新基準「WELL認証」を運営するIWBIは、オフィスが暑いと感じる状況では平均15%、寒いと感じる状況では平均14%、仕事のパフォーマンスが低下するというデータを公表しています。
つまり、快適で働きやすいオフィス空間のためには、温度・湿度を管理して温熱快適性(*)を確保することが重要だということです。温度・湿度は、オフィスのウェルビーイングを目指す上で避けて通れない要素と言えます。
*温熱快適性とは温熱環境における快適さのことで、暑くも寒くもなく不快がない状態を指します。気温や湿度を中心に、放射、気流、放射、活動量、着衣量などの条件で変化します。
温度・湿度管理のためのソリューション
オフィスの温熱快適性を確保するために、主に温度・湿度を適切にコントロールするソリューションが数多く生まれています。スマート技術を活用したものを中心にご紹介します。
・IoTセンサーで温度・湿度を「見える化」
各種IoTセンサーを使って、温度・湿度を常時モニタリングし、空気中に含まれるCO2濃度やPM2.5などのデータとともに空気の状態を把握します。データはWi-Fiからインターネットを介してクラウドに保存され、PCやスマートフォンのほか、デジタルサイネージでも表示や確認ができます。
温度・湿度の表示形式としては、数値での表示のほか、温度を色で表現する画像表示が可能で、見える化が進んでいます。

・空調設備の自動制御システム
各種センサーと空調設備がネットワークでつながり、センサーからのデータをもとにエアコンなどの空調設備を自動的にコントロールできるシステムです。個人が身に付けたビーコンを活用して、在席状況を把握し、細かく調整するシステムもあります。また、ラウンジなどの共用スペースでは、人感センサーと連動することで利用者のいないときには設定温度を緩和し、省エネもかなえながら快適な空間を実現しています。
・IoT技術による遠隔操作
システム上で温度・湿度を確認しながら、PCやスマートフォンから空調を遠隔操作することも可能です。個人の動きに合わせて、たとえば出勤した瞬間から快適に過ごすことができます。

・温度・湿度の見える化×フリーアドレス
空調は、体感や好みに個人差が大きいものです。個人席を決めないフリーアドレスのワークスタイルをとるオフィスでは、各人の好みの温度環境を選んで働くことができます。そのために、あえてフロア内に温度差を作り出し、それを温湿度モニタで見える化します。
• 個別空調システム
より個人単位での快適性を目指し、フロアや部屋ごと、さらには各部屋のゾーン別に調整できる空調システムが広がっています。最新のIoT技術を用いてシステムを自動制御できるほか、スマートフォンなどを使って外部から遠隔操作も可能です。
・床吹き出し空調・躯体蓄熱型放射空調
空調設備も多様に進化しており、中でも近年導入が増えているのが、床吹き出し方式の空調です。二重床構造の床下から冷暖気が吹き上がる仕組みで、効率的で快適性の高い空調が実現します。夜間電力を利用してコンクリートスラブに蓄熱する躯体蓄熱と併用することもできます。
まとめ
温度・湿度を適切に管理することができれば、オフィスの快適性は大きく向上し、働きやすさにも直結します。空調設備については、省エネの観点からのみ注目されがちですが、オフィスのウェルビーイング向上のためにも、施設それぞれに適したソリューションを見つけて取り組みたいものです。スマート技術の進歩により、新たな開発も進んでいます。引き続き注目していきましょう。