2023.10.03

LPWAとは? 特徴やIoTに適している理由、活用事例などを解説!

  • #DX
  • #loT
  • #活用事例
LPWAとは? 特徴やIoTに適している理由、活用事例などを解説!のサムネイル画像

ITが発達した現代において、ネットワークは私たちの暮らしに不可欠の存在です。ただし、ネットワークの規格によっては、IoTなどとの相性が悪い場合もあり、最新テクノロジーを活かすために最適なネットワークを検討する必要があります。今回は、IoTと相性のよいLPWAの特徴や他のネットワークとの違い、活用事例について解説します。

LPWAとは

LPWA(Low Power Wide Area)は省電力で長距離の無線通信を行えるネットワーク規格です。フランスでは全土にLPWAが構築され、アメリカでも導入が開始されており、世界的に注目されています。

LPWAの特徴

LPWAの通信速度は数kbps~数百kbps程度であり、携帯電話システムよりも低速です。その一方で省電力性が強みであり、一般的な電池で数年~数十年単位で運用できます。また、数km~数十kmに及ぶ広範囲での通信が可能です。

5Gの超高速ネットワークと、省電力・長距離に強みがあるLPWAを使い分けることで、ワイヤレスでのさまざまな通信ニーズに対応できるようになります。

LPWAとほかのネットワーク規格の違い

LPWAについての理解を深めるために、ほかのネットワーク規格との違いをまとめます。

LPWA使い分けイメージ図

LPWAの主要規格の比較

現在運用されているLPWAの主要規格としてノンセルラー方式のLoRA WANとSigfox、セルラー方式のLTE Cat.M1とNB-IoTがあります。簡単な仕様を以下の表にまとめます。

LPWAの主要規格の比較表

LPWAとIoT

IoTを用いることによって、パソコンやサーバーだけでなく、テレビやデジタルカメラ、スマートスピーカーなど、あらゆるデバイスがインターネットに接続されるようになりました。では高速通信がもてはやされる現在、なぜ低速のLPWAがIoTに適した規格として注目されるのでしょうか。

これまでも使用されてきたWi-FiやBluetoothなどは通信距離が短く、アクセスポイントから離れると利用できません。また、5Gは通信スピードが速い一方、コストが高く、大量のIoTデバイスを接続するには不向きです。その点、LPWAであれば通信距離も長く、コストも安くなります。

LPWAの通信速度は遅いものの、IoTデバイスで使用する場合には稼働情報の収集やセンサによる計測を目的にするなど、通信速度の速さが求められないこともあるためです。

LPWAの活用事例

ここまでの説明で、LPWAはIoTと相性がよいことがおわかりいただけたと思います。以降は、IoTで課題を解決するためにLPWAを活用した事例をご紹介します。

活用事例1.株式会社フォレストシー

株式会社フォレストシーは、愛媛県久万高原町の協力を受けて、下水用マンホール内に水位データを取得し、送信できる水位センサを設置しました。

同社が町内全域に構築したLPWA通信網の中継機を通して、計測された水位データがクラウドシステムにアップロードされます。既存のマンホールをそのまま使用して水位データを取得できるので、人為的に水位を調査する必要がなくなり、点検の効率化に成功しました。

参考:マンホール内の水位情報をLPWA無線によりクラウドへアップロードすることに成功(PR TIMES)

活用事例2.ナポリの窯

宅配ピザを提供しているナポリの窯では、注文が重なったときに冷蔵庫を閉め忘れるトラブルによって、ピザ生地を廃棄する事故が絶えませんでした。廃棄による損失が年間で2,000万円ほど発生していました。

改善策として導入されたのがSIGFOXのネットワークを活用したモニタリングアプリです。15分ごとに各冷蔵庫の温度がクラウドに送信され、専用アプリで監視できます。

SIGFOXはLPWAを代表するIoTネットワークとして、欧米を中心に31か国で展開されています。低価格のLPWAを使用することで、店舗数が多く、設置デバイス数も増えてしまうナポリの窯でもコストを削減できました。

参考:IoTネットワーク「SIGFOX」のサービス提供を開始(@Press)

まとめ

LPWAは、低消費電力で長距離伝送が可能な無線通信技術の総称です。低コストでセンサやデータ測定などに適しています。そのため、IoTに適したネットワーク規格として注目されており、コストの削減も含めて、IoTデバイスの導入にLPWAが重要な役割を果たしています。

今回紹介した事例以外にも、LPWAが活用される可能性は幅広くあります。LPWAを用いたIoTビジネスが今後も展開されていくことでしょう。

一覧へ戻る