2023.05.15

IoTプラットフォームの基礎知識 ~ 機能・種類・具体例を解説

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さまざまなモノをインターネットに接続するIoTは、人の暮らしを豊かにし、ビジネスの課題を解決する技術として急速に普及が進んでいます。ここでは、そのIoTのシステムを支えるIoTプラットフォームについて、機能や種類、具体例を中心に解説します。

IoTプラットフォームとは

一般家庭から製造業、物流・交通、医療、農業などの分野まで、幅広くIoTの導入が進んでいます。IoTプラットフォームとは、そのIoTのサービスに必要なシステムを支える基盤・土台のことです。IoTプラットフォームの利用により、IoTのシステムを効率的に構築することができます。

IoTプラットフォームの内容は、ベンダーごとのプラットフォームによって異なり、機能や提供範囲などはさまざまです。IoTプラットフォームを採用する際には、目的に応じた適切なプラットフォームを選択することが重要です。

IoTプラットフォームの主な機能

IoTプラットフォームには、主に次のような機能があります。なお、プラットフォームによって対応できる機能は異なります。

IoTデバイスの接続

IoTサービスには、目的に応じてカメラ、マイク、センサーのようなIoTデバイスや情報を通過させるゲートウェイなど、さまざまなデバイスを活用します。IoTプラットフォームは、こうしたデバイスをネットワークに接続し、有機的なシステムとして統合する役割を担っています。IoTプラットフォームの第一の機能として、保守や障害時の対応も含めて、安定した接続を行なえることが求められています。

IoTデバイスの遠隔制御・管理

IoTプラットフォームに接続されることで、現場から離れた場所からIoTデバイスの制御や管理が可能になります。電源オン/オフなどの操作のほか、稼働状況の監視や異常検知時のアラート通知など、PCやスマートフォンなどで管理することができます。

データの収集・保管

IoTデバイスで収集したデータは、IoTプラットフォームに送信して保管しておくことができます。クラウド上のストレージを利用することで、膨大なデータに対応可能です。他のサービスと連携してデータ活用できるシステムもあります。

データの可視化・分析

収集したデータは確認しやすい形で可視化されます。リアルタイムで表示したり、表示形式を変えて見やすい形に整えたりすることが可能です。また、収集したデータは、IoTプラットフォーム上のアプリケーションで処理や分析を行って、IoTサービスに活かすことができます。

セキュリティの確保

ネットワーク上で大量のデータの送受信が行われるため、セキュリティ対策は重要です。プラットフォームのセキュリティ機能によって、不正アクセス、不正操作、情報漏えい、ウイルス感染などのリスクを回避します。

IoTプラットフォームの種類

IoTプラットフォームは、その対応範囲から、水平型、垂直型、オールインワン型の3つに分類することができます。

水平型

水平型プラットフォームは、幅広い業種で使用できる汎用性の高いプラットフォームで、水平・業種フルカバレッジ型とも呼ばれます。クラウドサービスの基盤、データの収集・分析に関わる基本的なアプリケーションを提供しています。基本的な機能が中心ですが、拡張性が高いので、カスタマイズすることで必要な機能を持たせることもできます。

水平型の代表的な例としては、駅やコンビニに設置される監視カメラの映像分析に特化したプラットフォームがそれに当たります。防犯を必要とするさまざまな業界での活用が見込めます。

垂直型

垂直型プラットフォームは、特定の業種や業務に特化したプラットフォームです。垂直・機能フルカバレッジ型、垂直・アプリ提供型、垂直・基本機能提供型の3つに分類できます。

垂直・機能フルカバレッジ型は、特定の1つの業種や業務で使用するために必要なすべての機能をセットで提供します。システムの動作環境だけでなく開発環境もワンストップで提供し、IoTサービスを新しく開発・導入する際のサポートや、サービスの運用保守のサポートなども行います。プラットフォーム導入後はすぐに運用を開始できます。

垂直・アプリ提供型は、垂直・機能フルカバレッジ型から開発・導入・運用のサポート部分を取り除いたもの。システムの動作環境のみを提供するプラットフォームです。垂直・基本機能提供型は、さらにシンプルに特定の業種の特定の機能のみを利用したい場合に選ばれます。

オールインワン型

オールインワン型は、水平型と垂直型の両方の特徴を併せ持つ、さまざまな業種で利用できる機能をパッケージ化したプラットフォームです。近年、AmazonやMicrosoftなど、海外のベンダーを中心にオールインワン型プラットフォームを目指す動きが活発化しており、そのためにベンダー同士の提携が加速しています。

IoTプラットフォームの具体例

IoTを導入する際に使われることの多いプラットフォームを、国内外から5つご紹介します。

Things Cloud(NTTコミュニケーションズ株式会社)

NTTコミュニケーションズが提供するThings Cloudは、それぞれのビジネス環境に合わせて、デバイス接続、データの収集と分析など基本的な機能をすべてパッケージ化したIoTプラットフォームです。各段階でのサポートがあるため、専門知識があまりなくても目的に合ったサービスの構築が可能です。

AWS IoT(Amazon Web Services)

Amazon Web Servicesが提供するAWS IoTは、世界中で多くのユーザーに使われているIoTプラットフォームです。既存のサービスとの連携がスムーズで、MQTT(Message Queuing Telemetry Transport)という通信プロトコルに対応しているため、軽量でスピーディーなデータ通信が可能です。

Azure IoT(Microsoft)

Microsoftが提供するIoTプラットフォームAzure IoTは、同社のクラウドサービスMicrosoft365との連携やAIによるリアルタイムの応答が可能で、機械学習のIoTプラットフォームを利用できる点などが魅力とされています。

MindSphere(シーメンス)

シーメンスのMindSphereは、産業用IoTプラットフォームです。複数のベンダーと提携することで機能の充実を実現しており、オープン性の高さが特徴です。さまざまなデバイスやビジネス環境に接続できるように、多数の通信プロトコルやアプリケーションに対応しています。

LANDLOG(ランドログ)

ランドログは、小松製作所、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社が出資して誕生したIoTプラットフォーム事業会社で、土木・建設業界に特化したIoTプラットフォームLANDLOGを提供しています。建材の在庫管理から、地形の変化量やスタッフの作業内容のデータ解析まで、土木・建設業界を支えるサービスが利用できます。

まとめ

ご紹介してきたように、IoTサービスの普及の広がりとともに、IoTプラットフォームにも多種多様なタイプが登場しています。IoTのメリットを十分に引き出すためにも、自社の目的に応じた適切なIoTプラットフォームを選択することが重要と心得ましょう。

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