2024.04.11
デジタル時代の学習スタイル、eラーニングとは?
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ITを活用した新しい学習スタイル、「eラーニング」。コロナ禍で従来のように対面での学習や研修が難しくなったことをきっかけに、近年、さまざまな分野で導入が進んでいます。ここでは、あらためてeラーニングの概要をおさらいし、最新事情についても解説します。
eラーニングとは
eラーニング(e-Learning)とは、パソコンやタブレット、スマートフォンなどのデバイスを使用し、インターネットを通して学習や研修を行う方法のこと。特定の場所に集まって講義を受ける従来型の学習スタイルとは異なり、時間や場所にとらわれずに学習できることなどメリットが多く、個人・学校・塾での学習や組織の研修などにおいて導入が広がっています。
eラーニングの特長は主に次のような点です。受講者、管理者双方にとって利点のある学習スタイルと言えます。
- 時間と場所などの制限を受けにくい
- 授業品質の均一化が図れる
- 受講者一人ひとりの状況やレベルに合わせて、最適化した学習を提供できる
- 受講者の進捗状況の管理が容易
eラーニングの導入にはコストがかかり、受講者が学習意欲を高めにくいことなどの課題はありますが、コロナ禍では利点が大きく勝り、需要を伸ばしました。
eラーニングの構成
eラーニングは、主に「学習管理システム」と「教材コンテンツ」から構成されます。
学習管理システム
学習管理システムは、eラーニングを実施する際の基盤となるシステムで、受講者に学習環境を提供するとともに、学習教材の配信、受講履歴、成績などを統合して管理します。大規模な受講者や教材にも対応可能です。LMS(Learning Management Systemの略)とも呼ばれます。
学習管理システムは、一般に次のような機能を備えています。
受講者側の機能
ログインや教材コンテンツの受講などの基本的な機能に加えて、学習進捗やテスト結果の表示、テストやレポートの提出、質問などの機能があります。インプットとアウトプットの両方が可能で、システムによってはインタラクティブなやり取りができます。
管理機能
受講者に関する登録・受講・進捗・成績など、あらゆる情報を管理する機能です。これにより、「受講者がどの教材を学習し、成績はどうだったか」といった内容も確認できます。教材やコースの管理も可能です。
指導機能
受講者からの質問を確認して回答する機能のほか、受講者毎に学習進捗やレポート回収状況、成績などを確認できるので、個別の指導が可能です。
eラーニングを導入する際には、受講者の受講や学習状況を一元管理できる学習管理システムの導入が効率的かつ効果的です。eラーニング需要の高まりにあわせて、学習管理システムを提供するサービスが数多く生まれています。各々にフィットするサービスの選択がeラーニング成功のカギとなりそうです。

教材コンテンツ
eラーニングでは、次のような教材コンテンツが利用できます。
- 授業や講義を収録した動画教材
- リアルタイムで授業や講義を配信するライブ授業
- スライドショー型教材(PowerPointやWordなどで作成)
- ドリル型教材(テスト問題形式)
- ハイブリット教材
教材コンテンツは、eラーニングが始まった当初はテキスト教材が中心でしたが、インターネットのブロードバンド化が進んで高速・大容量のデータ通信が可能になるとともに、動画教材が主流となってきました。教室での授業・講義をそのままカメラで収録したものやPowerPointと動画を組み合わせたものなど、動画教材を中心にさまざまな形式のコンテンツが作られています。
教材コンテンツの準備方法としては、既製品の購入やカスタマイズ、オリジナルコンテンツのオーダーメイドのほか、全面的に自作する選択肢もあります。PC操作、語学、ビジネス知識などの一般的な内容であれば、既成のパッケージ商品が簡便で品質面でも安心ですが、より目的にフィットしたコンテンツを求めて、カスタマイズやオーダーメイド、さらには自作で準備する動きが活発になっています。
教材の自作には、教材作成機能搭載の学習管理システムやオーサリングツールと呼ばれる編集・作成ソフトを利用するのが一般的です。組織内に負担はかかりますが、教育の目的や内容を熟知したスタッフが作成・監修するため、より教育効果の高いものが目指せるメリットがあります。
eラーニング最新事情
スマートフォンやタブレットの普及がめざましい昨今、その影響から、eラーニングにも次のような変化が目立ってきています。
マルチデバイスに対応
かつてのeラーニングはパソコンの使用が前提でしたが、近年ではスマートフォンやタブレットでの受講が好まれるようになったため、マルチデバイスへの対応が進んでいます。教材としては、さまざまなデバイスで再生しやすいことから、動画教材が選ばれる傾向があります。
実践型eラーニングの増加
動画や映像の教材を使って操作方法や作業手順などを教える、実践型のeラーニングが増えています。主にサービス、製造、医療などの分野において現場で働く人を対象にしたeラーニングで、現場のノウハウを映像教材化して使用します。従来、eラーニングの受講者はデスクワーカーが中心でしたが、実践型eラーニングの実現により対象者が広がっています。
マイクロラーニングで短時間化
マイクロラーニングとは、1~5分程度の短時間で行う学習スタイルのこと。スマートフォンを使用して行うeラーニングには、一度にまとまった量を学習するよりマイクロラーニングが適しており、注目されるようになりました。学習時間のやりくりが容易であるため、短時間でも高頻度の学習が見込めます。
まとめ
年々着実に需要を伸ばしてきたeラーニングですが、コロナ禍をきっかけにその利点がクローズアップされ、今やメジャーな学習スタイルとして定着した感があります。システムやコンテンツを提供するサービスも数多く出揃ってきました。eラーニングを導入する際には、eラーニングの特長や仕組みを知り、賢く取り入れていきたいものです。